根室生産農業協同組合連合会 業務ブログ

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根室乳検連主催講習会終了しました。

by 生産振興課

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1月26日(月)に開催された平成26年度根室乳検連講習会は
実参加者100名で無事終了することができました。
下記に簡単な講習内容やアンケートの結果を記載しておきます。

講習内容(簡略)
・乳房炎は乳頭口から微生物が侵入することにより感染し、
症状を示す臨床型と症状を示さない潜在性がある。
・尾の汚れが乳房周辺を汚し、後肢の汚れが乳房底面を汚す
・乳房炎発生の約7割が分娩後10日以内で発症している。
・十勝では各関係機関が協力してプロジェクトチームを立ち上げ、
搾乳システム保守点検、搾乳システム洗浄、搾乳方法観察、
ラップタイム計測などを実施し、改善させた。
・産次とともに慢性乳房炎は増加している。
※バルク乳体細胞数を減少させるために重要なこと
(1)牛体の清潔(2)乾乳軟膏の使用(3)ディッピング(4)過搾乳なし
(5)ディッパー(6)ゴム手袋(7)軟膏適正注入
・搾乳流量を計測できるラクトコーダーを用いて、農家の立会調査
を行い、搾乳方法を改善させた。
・ラクトコーダーの波形では改善前は前絞りが不十分で二度出しを
示し、搾乳時間も5分であったが、正しい搾乳方法を実践後では、
二度出し状態もなくなり、搾乳時間も3分になり乳頭の負担も軽減された。
 
※実施すること
・一人当たりのユニットは2台までが好ましい
・前搾りはしっかり乳頭を刺激し、4回実施する。
(乳頭清拭の前に実施すること)
・清拭後は乳頭を乾燥させるためペーパータオルを使用
・前絞り後にユニット装着は60〜90秒以内に実施する。
(オキシトシンの分泌に合わせて装着する)
・ユニットは早めに4分房同時に離脱させる
・ディッパーで乳頭全体を侵漬する。

※感想
・日々、実施している搾乳ですが、きちんと泌乳生理に合わせた搾乳を
実施することで乳頭を守り、乳房炎の感染を防ぐということが理解できた。
どうしても、人間の都合で搾乳を実施して作業を早く終了させたいと皆が
思うことであるが、ラクトコーダーなどを見ると、前搾り4回と前搾りから
ユニット装着までの時間60〜90秒を実施することで牛の搾乳時間が短縮され
また、そのことにより乳頭負担も軽減し、体細胞数の減少や乳房炎感染
リスクが減少するということが理解できました。
(人間の都合で早く作業を終わらせたいと実施していたことの多くは
実際に牛に負担をかけ、泌乳生理の合わない搾乳で時間もかけてしまっていた)
正しい搾乳方法が生産性向上につながり、経済損失を防ぐ大きな要因だと
いうことを今後も講習会などを通じ、伝えていきたいと同時に自分も勉強
していきたいと思いました。
最後になりましたが、講師をしていただいた麻布大学の河合先生、
お忙しい中、ありがとうございました。

また、参加していただきました酪農家、関係機関の皆さま、ありがとう
ございました。アンケート結果、質問に対しましては、後日このホームページ
上で公開致します。
何かございましたら、生産連 瀬野までご連絡ください。


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