by 生産振興課
平成26年度第2回検定情報活用研修会が開催されました。
日時:平成27年2月26日(木)
場所:札幌市全日空ホテル3階 鳳の間
主催:北海道酪農検定検査協会
(内容などを箇条書きにて)
(1)牛と検定データから学ぶ管理の要点 菊地 実 氏
・同じ除籍率でも積極的な淘汰か、死んでも同然からの淘汰が多いのかで、
経営状態は大きく異なる。(除籍率だけみて判断はだめ)
・脂溶性ビタミン(A、D、E)が欠乏すると免疫機能が減退となる
・ビタミンAを多給するとハイエナ病を発症する→食欲低下など
・乾乳後期の栄養不足は難産率が高くなり、分娩難易度が高いと
空胎日数が延長となる。
・子牛の水やスターターを入れる容器はポリ製でなく、金属性の
バケツを使用すること(ポリ製は匂いを嫌がる)
・乳量が急上昇している牛群は年3回以上の削蹄実施が好ましい
(2)これからの牛群検定 相原 光夫 氏
・都府県の検定成績表の乳量曲線では農家からの要望が強く線を入れている
・都府県の成績表では成分等がグラフ化されている
・繁殖WEBシステムでは互いにPCを見ながら電話等で相談できる
・過去4年間の推移など閲覧可能なため、問題点をきちんと見つけれる
・都府県のグラフなどの様式で道内農家もその様式に変換できる
・飛節の関節周囲炎での淘汰が共済組合では常に、淘汰上位理由である
(3)牛群の健康管理における環境モニタリングとデータ分析 及川 伸
・BCSの高い牛は移行期のDMI摂取低下率が他よりも高い
・負のエネルギーバランスが分娩前から始まる場合の方が分娩後の回復が早い
・潜在性ケトーシスは乳量1〜4ℓの損失で約26000円の経済損失がでる
・淘汰選定理由一位は繁殖成績が悪い76.3%、二位は疾病が多い62.9%
三位は乳質が悪い46.4%となっている
(4)牛群検定WEBシステムについて 佐坂俊弘 中川智史
・WEBシステムを使用する場合はどのPCでもネットにつながれば使用可能
・パスワードさえ入力すれば、外出先で携帯でも確認でき、好きな時間に閲覧
・今後乳成分の自動FAXを希望する→1枚12円の負担
・総合グラフや自農場の位置付けなどの機能が追加され比較検証できる
・検定データとバルクデータをリンクさせ精度を高める