by 生産振興課
平成27年乳検成績より根室管内と十勝管内を比較してみました。
各項目で比較してみると、一頭当りの平均乳量のみで大きな差が見られました。
(平成27年1月〜12月)
十勝管内
検定農家:968戸
平均乳量:9,952キロ
根室管内
検定農家:886戸
平均乳量:8,793キロ
その他、濃厚飼料給与量、乳質、繁殖成績などの
各項目で大きな差は見られません。
じゃあ、なぜ、乳量がこのような差がみられるのか?
乳量階層別に確認してみました。
(十勝管内)=968戸 (平均乳量9,952キロ)
(戸数) (割合)
10,000キロ以上 = 401戸 ⇒ 41.4%
8,000〜9999キロ以内 = 462戸 ⇒ 47.8%
7,999キロ以下 = 105戸 ⇒ 10.8%
(根室管内)=886戸 (平均乳量8,793キロ)
(戸数) (割合)
10,000キロ以上 = 113戸 ⇒ 12.7%
8,000〜9999キロ以内 = 456戸 ⇒ 51.5%
7,999キロ以下 = 317戸 ⇒ 35.8%
と乳量階層の上下で大きな割合差がみられました。
もちろん、各農場には、経営スタイルがあり、乳量を多く搾れば良いと
いうことではないですが、これを見る限り根室にはまだまだ
余力があるということが推測されます。
根室管内では平成27年度から各農協、酪対、各関係機関のご協力のもと
『草力展』を実施しております。
今後、根室管内の農場内だけの比較でなく、十勝や他地区の粗飼料比較
などを実施しても面白いかもしれないと思いました。
粗飼料の品質、草種、刈取時期、更新等の差をみてみたいですね。
こういった情報交換などの場を本会は講習会や草力展などを
実施しております。講習会は内容を確認することはもちろんですが、
他農場の方との情報交換などをできる場でもあります。
ぜひ、28年度も本会が企画する講習会、草力展などご参加し、
意見などをください。色々と情報交換をし、農場が求めている
事案に本会等もできるかぎり協力していきたいと考えておりますので、
よろしくお願いします。
あとは、診療データや登録情報、その他有益情報などのデータ一本化
が農家、職員等の効率化につながることを国、道は主導を以って、
取り組んでいってほしいと考えます。