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平成22年と23年の年間検定成績表(牛群)からみた根室管内の傾向

by 生産振興課

平成22年と23年の年間検定成績表(牛群)からみた根室管内の傾向

 22年1〜12月と23年1〜12月の検定成績表が北海道酪農検定検査協会から公表されたので、この2カ年の成績を比較して根室管内の傾向を探った。
 検定加入戸数は減少(−14戸)となったが、1戸あたりの平均実頭数は横ばい(80.3頭)で推移した。根室管内では平野部での規模(実頭数)が大きく、上春別、中標津、別海の順に実頭数が多くなっている。
 1頭あたり年間乳量は前年比47kg増の8433kgとなった。全道平均の8899kgには及ばないが、根室管内が粗飼料主体地域である事を考えると相応の結果と言える。ただし、根室管内には1頭あたり年間乳量が7999kg以下の農場が442戸(全体958戸の48%)あるため、これにより年間乳量が全道平均を下回る要因になっているとも言える。
 乳成分については、乳脂率が全道平均より高いが、無視固形分率は全道平均よりも低く、乳蛋白率は全道平均と同等になっている。
 分娩間隔は管内、全道ともに長くなっている。これは22年の猛暑による分娩後受胎日数の遅延が影響していると考えられる。ただし、23年の初回授精日数が早くなってきている(91→84日)ことから、24年の分娩間隔は少し短くなると予測できる。
 年間乳量(出荷量)、年間乳代−購入飼料費は共に微増しており、検定加入農家は生産量、手取り乳代が増加したことが解る。個々の農場や農協単位では減少している場合もあるだろうが、1頭あたり年間乳量の伸びと連動して年間乳量は増加傾向にある。


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