体格審査または体型調査における跛行スコアの集計について
2012/04/21　根室生産農業協同組合連合会　調べ


　2007年4月から2012年3月までに体格審査と体型調査時にホルスタイン農協のスコアリング基準（別紙評価基準を参照、1.PDF）にて審査員が測定した跛行スコア（歩様スコア、７〜９が良い歩様、４〜６が僅かに問題のある歩様、１〜３が問題のある歩様を示す）を集計した結果、以下のことが浮かび上がった。調査対象農家は237戸のフリーストールおよびフリーバーンの農場、調査頭数は7724頭であった。（添付した表を参照、2.PDF）
　全体としてはスコア１〜３の割合（問題のある歩様）が16.8%を占めた。これを産次別に見ると、1産目のスコア１〜３の割合は16.3%、2産目は20.3%、3産目以上は19.2%となった。このことから産次が増す毎にスコアが悪くなる事が解った。逆にスコアが良かった（スコア７〜９）割合は、全体で9%に留まった。産次別に見ると、1産目は9.2%、2産目は5.5%、3産目以上は9.7%となった。
　今後はこのスコアと検定成績（乳量、乳成分、繁殖成績）との相関を調査したいと考えている。おそらくスコアの悪かった個体は検定成績も悪くなっていると考えられる。これらの事由を踏まえた上で、根室管内として肢蹄の問題についての解決策を見いだして普及させる事が必要であると考えている。