第46回 ヨーロッパ酪農視察研修
by 生産振興課
先月に行った海外視察研修を報告致します。
今回は各国で視察した農場のみを報告致します。
視察名:第46回 ヨーロッパ酪農視察研修
企画・監修:社団法人 全国酪農協会
期間:平成24年9月2日〜10日
訪問国:オランダ、スイス、フランス
オランダでの牧場
ヤン牧場
搾乳牛頭数:約100頭 →搾乳ロボット2台
(目標は130頭だが、今の施設規模では100頭までしか認められていない)
(品種は全てレッド&ホワイト)
育成牛:自農場で育成牛から搾乳牛になるまで飼養
面積:56ha
労働力:主に夫妻での労働だが、週に2度奥さんは学校の先生をしている
二人の息子(13才と○才はたまに手伝う程度)
※自動化で作業のため一人でも平気
個体平均:9200キロ
飼料給与:サイレージを給与(自動給餌機あり)
草はライグラス(視察日は4回目の刈り取り日)
排泄物:○〜8/31までは牧場に放置しても良い。それ以外の季節は地下にストックして、春に散布する。
体細胞:10〜20万
乳価格:100キロで37ユーロ
※この牧場は約500年前から存在し、約250年前からヤンさん家で経営している。1982年に52頭の乳牛からヤンさんが再開し、3年前から政府のモデル農家としてソーラーパネルを利用した環境にやさしい農業に取り組んでいる。
※牧場の入り口では牛乳の自動販売機が設置されていた。
ソーラーパネルについて
※ヤン牧場内にはソーラーパネルを2箇所に設置し、計230枚を設置
※年間で4万kwをソーラーパネルで供給できるが、ヤン牧場では年間6万kw使用するので約2万kwは電力を購入している。(購入電力は天然ガスもの)
※日々の時間毎に休憩室モニターにて使用電力と発電力をグラフで見れる。
※ヤン牧場では3年前に今のシステムを政府モデルとして投資し、合計7〜8年で投資した金額を回収できる予定。3年前はオランダでヤン牧場のみがこのシステムであったが、現在はオランダでは100軒近く普及している。(ドイツはもっと普及)
※ヤン牧場の地域では電気を購入するときは1kw当り17〜18セントユーロ、電気を売却するときは1kw当り6〜7セントユーロ
小職から質問
Qオランダは風車があり、風が強いイメージがありますが、パネルは強化されたものですか?また3年間の設置で壊れたことは何回くらいありますか?
A このパネルはオランダ用に強化されたものを使用しています。オランダではひょうやあられがよく降りますし、風も強いのでそれ用に強化されています。3年間で一度も変換や破損などありません。
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