発情発見効率を高めよう
by 生産振興課
発情発見効率別で乳検成績を比較してみました。
受胎率も大事だとは感じておりますが、それよりも
大事なものは発情を見逃さずに授精することが重要です。
根室管内でも初回、2回目以降の受胎率は低い農場でも
分娩間隔成績な良好な農場は多いです。
しかし、発情発見効率の低い農場で分娩間隔成績が良好な
農場はほとんどありません。
(平成27年1月〜12月の年間成績)
(1)発情発見効率34%以下の農場
対象農場:6戸
搾乳実頭数:47.1頭
年間乳量:6754.5キロ
分娩間隔:532.0日
初回授精開始:121.8日
授精回数:2.21回
空胎日数:267.3日
空胎120日以上割合:79.5%
(2)発情発見効率35〜49%の農場
対象農場:101戸
搾乳実頭数:70.4頭
年間乳量:7745.5キロ
分娩間隔:463.5日
初回授精開始:105.4日
授精回数:2.23回
空胎日数:196.9日
空胎120日以上割合:67.3%
(3)発情発見効率50〜64%の農場
対象農場:487戸
搾乳実頭数:78.8頭
年間乳量:8439.9キロ
分娩間隔:435.9日
初回授精開始:87.3日
授精回数:2.29回
空胎日数:158.3日
空胎120日以上割合:57.1%
(4)発情発見効率65〜79%の農場
対象農場:283戸
搾乳実頭数:99.28頭
年間乳量:8916.7キロ
分娩間隔:412.3日
初回授精開始:76.9日
授精回数:2.27
空胎日数:130.7日
空胎120日以上割合:45.2%
(5)発情発見効率80%以上の農場
対象農場:8戸
搾乳実頭数:71.18頭
年間乳量:8800.3キロ
分娩間隔:390.8日
初回授精開始:67.9日
授精回数:2.08回
空胎日数:98.6日
空胎120日以上割合:24.37%
となっております。やはり発情発見効率が80%以上の農場は
空胎日数も98日で分娩間隔も390日前後となっております。
理想の形ですね。
まずは、目標として70%を目安にしてください。
70%以上を保つためには、目視だけでの発情観察ではかなり困難です。
繁殖記録をきちんと利用し、周期観察も併用していないと・・・
根室生産連でも繁殖管理システムがありますし、
北酪検のWEBシステムなどでも管理記録できます。
その他、民間企業などのソフトなどもあります。
自分の利用しやすいもので構いませんので、記録をきちんと
形式し、目視、周期授精の両方から見逃しがないようにお願いします。
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