根室生産農業協同組合連合会 業務ブログ

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体格審査と体型調査の集計結果

by 生産振興課

 2007年4月から2012年3月までに体格審査および体型調査を実施した牛の各部位得点と決定得点について下記の通り集計作業を行いました。

集計頭数体貌肢蹄乳用強健性乳器決定得点骨格
1産2045879.9(79.1)80.579.679.880.379.3
2産474083.3(81.9)84.483.383.383.882.5
3産247384.5(83.0)86.084.484.685.283.3
4産以上101285.1(83.2)87.084.985.386.083.7
決定得点85以上342485.4(84.9)86.685.885.786.084.2

 その結果、産次毎に1産目、2産目、3産目、4産目以上と、決定得点85点以上で平均値と標準偏差を計算したところ、全ての産次において肢蹄の平均点が他の部位よりも低い結果となった。逆に根室管内の乳牛は、乳用強健性、骨格、体貌が高い値となり、乳牛としての特質や体格に優れていることが解った。

各部位標準偏差
集計頭数体貌肢蹄乳用強健性乳器決定得点骨格
1産 204581.91(1.90)1.661.851.371.962.54
2産47402.11(2.40)1.792.371.682.192.63
3産24732.04(2.55)1.802.511.732.242.52
4産以上10121.91(2.50)1.802.991.772.222.46
決定得点85以上34241.38(1.74)1.491.540.911.691.75

 肢蹄の標準偏差は他の部位と比較して大きな値となり、年齢と共に標準偏差が大きくなることが解った。乳器、尻も標準偏差の値が大きく、年齢と共に大きな値となったが、飼養環境や削蹄頻度などに影響される肢蹄に問題を抱える牛が多いことが根室管内の問題点として浮かび上がった。
 肢蹄に問題を抱える乳牛は、採食量の減少、飲水量の低下、搾乳量の低下、各種病気の発病などが危惧されるため、今後は肢蹄の問題を根室管内全体の問題として解決していく方策(肢蹄のスコアリング、肢蹄を改善する管理方法の普及など)を練り、乳牛の健康管理の改善と損耗率の低下を目標とした取組を図りたいと考えている。

<注意>
体型調査において「調査」証明扱い(一定点数以下)の点数は集計に用いていませんので、実際の平均点よりも高くなることを了承願います。


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