根室生産農業協同組合連合会 業務ブログ

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FAC活動第3クール 第1回全体検討会

by 生産振興課

開催場所:根室農業会館 3階 第2会議室
開催日時:4月12日(木)


1.FAC活動 取組の経過
・曽根主査から、モニタリングから見えてきたことということで、根釧農試酪農フォーラムの際に発表された内容が紹介された。
・第2クールまでの経過で見えてきたこととして、以下のことが挙げられる、
(1)体重が700kg〜850kgの比較的重い牛は産後の体重の回復が遅く、また分娩前に発熱、産後にケトーシス等の症状を発症した牛が見られた。
(2)BCSからも3.5以上の太り気味の牛もケトーシス等の症状を分娩後に発症した。
(3)ルーメンフィルスコアからは分娩前にルーメンの張りが足りない牛は分娩後のルーメンの張りの回復も遅く、あまり食い込めないことがわかった。
・農場主やAIが取り組んだこととして、繁殖盤の活用、乾乳期の飼料設計や管理方法の見直し等の経緯や結果も説明された。

2.FAC活動第3ステージの進め方
・第3ステージでは、泌乳初期から末期にかけての授精、受胎状況を確認し、第2ステージまでの結果がどう影響するかこれを確認しながら進めていく。
・次からは今まで計測していた、ルーメンフィルスコアを2.5や3.5といったような細かな計測ではなく、1〜3までの3段階に区分し直すことにした。
・また、新たに「No1 授精状況記録」、「No2 体重・BCS」、「No6 乳量・乳成分」の各モニター表を観察し記録する。
・モニタリングに関しては、今まで同様2週間に一度、全体検討会も2カ月に一度の頻度で行うことを確認した。
・また、富田専務、田中所長からFACで得たことをAI研修会や地区懇談会等で発表してFAC活動の成果を広げていってほしいといわれた。

3.FAC活動の新たな発見
・田中所長から、体重とBCSの相関関係、分娩前後の最高体重と泌乳初期の乳脂率の関係等が説明された。
・この中で、肥満牛は分娩後の体重の落ち込みが大きかったり、初期の乳脂率が高くなったり、分娩間隔が長くなったり等のマイナス波及が見られる。


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