第46回 ヨーロッパ酪農視察研修(フランス)
by 生産振興課
フランスの牧場
搾乳牛頭数:約70頭
面積:120ha(小麦、とうもろこし、ビート、豆などを栽培)
個体平均:一日30キロ
気候:夏は25度くらいだが、冬は-10度くらいまで冷え込む
乳価格:1キロ36円 (原価は半分くらいと言っていた)
放牧:4〜10月
排泄物:スラリーは小麦畑にまく。
※この地域では55万リットルが出荷上限になっていて、9万リットルが割当クォータと言っていた。
※牧草地には播種はしない、スラリーや科学肥料もまかない。自然のまま
※出荷乳量については頭数などでなく、地域などで1戸当りの割当がある。しかし、近郊農場は割当乳量まで搾乳できていない。
※ロールなどを作成する機会などは農協が補助をしてくれたり、貸してくれる。
※今年は7月に乾草を刈ったが、今年は遅い。
※牧場内にチーズやベーコン、ジャム、野菜などを販売する場所を牧場内に設置してあり、頻繁に近隣に住む方が購入しに訪れていた。
※この農場では色々な生き物なども飼育され、また、学校教育の一環として生徒も勉強をしにやってくる。
萱岡さん質問
Q人工授精の精液はどんなものを使用し、単価はどれくらいですか?
A主人でないと精液名号はわからないが、単価は4000円くらいだったはずよ
小職質問
Qフランスでは2015年からクォーター制度が廃止されると聞いていますが、この牧場では現在の規模を拡大し、増産体制で牛乳生産量を増加させていく考えですか?
Aいいえ。その時には酪農をやめようと考えています。2015年からは小麦、ビート、肉牛などをメインに甥が経営主導権を握り展開していく予定です。酪農業は作業負担の割りに収益が小さく甥もやりたくないと言っているので。
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