分娩間隔と子牛死産や泌乳初期の乳成分から
by 生産振興課
今日は平成27年度の分娩間隔上位30農場と下位30農場の
下記の成績を比較してみました。
(根室管内分娩間隔上位30農場)平均
分娩間隔:383.7日
年間乳量:8668.5キロ
死産発生率:4.5%
分娩後50日以内の乳脂肪5%以上の割合:7.7%
分娩後100日以内の乳蛋白2.8%以下の割合:14.4%
(根室管内分娩間隔下位30農場)平均
分娩間隔:516.7日
年間乳量:7248.8キロ
死産発生率:6.5%
分娩後50日以内の乳脂肪5%以上の割合:10.3%
分娩後100日以内の乳蛋白2.8%以下の割合:18.7%
と、なりました。分娩後の乳成分の以上を占める割合から
下記のことが推測されます。
(1)乾乳期の飼養管理の差が推測される。
・子牛死産発生率が高い農場が多くあった。
(上位農場では10%以上の農場は2戸)
(下位農場では10%以上の農場は6戸)
・分娩後50日以内の乳脂肪5%以上の占める割合農場が多い
(上位農場では10%以上の農場は10戸)
(下位農場では10%以上の農場は13戸)
・分娩後100日以内の乳蛋白2.8%以下の占める割合農場が多い
(上位農場では20%以上の農場は6戸)
(下位農場では10%以上の農場は14戸)
※特に蛋白では謙虚な数字が算出されました。
データからの推測ですが、これらのことより、乾乳牛群の飼養管理
にバラツキがあり、死産率が高く、泌乳初期のバランスが崩れて
いることがその後の繁殖などにも影響を与えているひとつの要因だと
考えられます。
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