目標値の設定の仕方
by 生産振興課
まず、繁殖成績を改善したい農場は自農場の目標値を
設定してください。
例えば、分娩間隔を400日以下を目標とします。
(1)空胎日数の目標を120日と設定します。
(2)初回授精開始日数を60〜75日で設定します。
これ((1)〜(2))を遵守すれば、
目標の分娩間隔400日以内を達成する可能性が高くなります。
・空胎日数の平均を120日以内にするには初回授精開始を
70日前後でなるべく、授精回数を2〜3回以内で受胎させないと
いけません。リピートブリーダーや前産に受胎に時間を費やした
牛などは早めの対策を実施すること。
繁殖成績で重要な順番
(1)牛が健康であること
(2)人が牛を観察し、適期に授精してあげること
(3)人がきちんと記録し、牛に対応すること
一番大切なことは牛が健康であることだと思います。
乾乳期の適切な管理が母牛のBCSのコントロールにつながり、
軽度な分娩が子宮内を早期に回復し、初回授精の早期実施につながります。
逆に、乾乳期の飼養管理が雑で、母牛が太りすぎ、(肝臓に負担がかかり)
子牛が肥大し、重度な分娩となり子宮内回復が遅延し、
早期の授精開始が困難となって、初回授精開始が遅延し、
空胎日数も延長⇒分娩間隔の延長などにつながっていきます。
繁殖のスタートは乾乳管理から始まっていると思ってください。
乾乳期の飼養管理が分娩後の繁殖成績に大きく結び付いていると
いうことを感じた乾乳管理を実施してください。
最大の乾乳期の飼養管理問題として
⇒周産期病(目に見えない潜在的なものも含む)を発生させない
ところから繁殖成績の改善につながることを意識してください。
乾乳牛は過密にせず、適切な管理を・・・・・
よろしくお願いします。
検定情報をうまく活用し、未然に牛の状態を把握していることが
管理(コントロール)に一番必要とされます。
まずは、WEBシステムで自農場の牛群状態を把握してください。
閲覧、活用をよろしくお願いします。
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