第1回 営農改善指導ツール(生産規模別生乳生産費)算出・活用に係る担当者会議開催
by 企画管理課
開催日時:平成29年6月29日(木)
開催場所:中標津町 根室農業会館 3階 第1会議室
営農改善指導ツール(生産規模別生乳生産費)算出・活用に係る担当者会議を開催し、H27生乳生産費を纏めた経営分析報告を行いました。
1)H27データを用いた生乳生産費および生産原価の結果について
(1) 根室管内の物財費は乳牛償却費とその他費用(うち賃料料金・建物、機械修理費の増)が大きく増加したため農水省の結果に反し、増加した7,840円となりました。粗収益の増加もみられましたが、物財費の増加と相殺され、所得率の大幅な増加には至らない結果となりました。
(2) 農水省の副産物価額は約33%増加しておりますが、根室管内は昨年よりも減少する結果となりました。近年稀になく個体価格が高騰した年でありましたが、ランダム抽出や平均抽出ではなく、階層区分から均等に抽出したことが農水省との差異の要因と考察しております。
(3) 粗収益の伸びは、副産物価額の影響から農水省よりも大幅に低い前年比4%増に留まり、根室管内の所得額は生乳1kg当たり約16円。農水省は約34円であり、額・率ともに農水省の半分以下に留まる結果となりました。
詳しい調査結果は平成29年3月に発行いたしました平成27年度根室管内酪農経営分析報告書に掲載しておりますので、ご一読ください。
2)H28データを用いた営農改善指導ツール(生産規模別生産費調査)の算出・活用について
平成28年データを活用するため、農場を選定する際の注意点を説明いたしました。階層区分は例年同様とし、前年度に調査協力していただいた農場はできるだけ今年度調査にも継続実施していただけるよう各JAへ協力要請いたしました。
3)TMRセンター構成員と搾乳ロボット導入農場の経営スタイル別の生産費調査の実施について
昨年度から実施しております、TMRセンター構成員と搾乳ロボット導入農場の選定方法はロボット導入農場は“ロボット導入から一年以上経過している”こと、TMRセンター構成員は“センター加入から一年以上経過している”ことが望ましい。としております。ただし、JA管内にTMRセンターや搾乳ロボット農場がない場合は対象外としております。
4)訪問代行入力の実施について
調査件数増加に伴い、JAご担当者の負担軽減を図るため、当会職員がJAへ訪問し、代行入力を実施致します。
5)今後のスケジュールについて
農場の選定を7月上旬とし、データ作成完了を8月末までとしています。
10月上旬には価格要請資料および、冊子化の準備を進めていく予定であります。
最後に管内JA並びに調査協力農家の皆様におかれまして、平成28年調査の実施につきましてもご理解・ご協力頂けますよう、よろしくお願いいたします。
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