日時：平成24年2月26日　場所：中標津町　トーヨーグランドホテル

管内農協組合長会、酪農対策協議会、酪農学園大学同窓会主催のＴＰＰを考える講演会が行われ東京大学大学院の鈴木教授が「ＴＰＰの大罪〜あなたの生活が根幹から変わってしまう〜」と題して講演。

「ＴＰＰは米国主導の市場主義で米国の利益を求める関税・非関税措置が撤廃される自由化であって、例外のない関税撤廃は農林水産業に深刻な影響を及ぼし、北海道でコメ、酪農、畜産、畑作物がゼロ関税になったら北海道の基盤を作っている産業が壊滅し人が住めなくなってしまう」と警鐘。

「ＴＰＰは農業保護ＶＳ国益の問題ではなく輸出産業の利益ＶＳ農業・医療・保険・サービス・雇用等の国民の食と安全を守る真の国益の論議とすべき」と主張し、ＴＰＰの論点が農業にすり替えられている危険性を訴えた。

「ひとり一人が、自身の地域の十年後の姿をもう一度シミュレーションして、それを自身が必ず支えていく覚悟を新たにし、次の世代も必ず育てる覚悟も新たにし、そのために必要な現場で本当に効果が実感できる取り組みを提案し、その前提として全ての努力を水の泡にしてしまいかねないＴＰＰの議論を進めよう」と呼びかけた。

添付資料
01.pdf(ＴＰＰの大罪〜あなたの生活が根幹から変わってしまう〜)