日時：平成２５年８月１日
場所：中標津町　トーヨーグランドホテル

　ねむろ農業法人ネットワーク会長の竹下氏の挨拶と同時に「経営者と従業員がともに生き甲斐を持てる農場づくり」をテーマに開催された。
　第１部は、全国の民事上の個別労働紛争相談件数が増加している状況を踏まえ、今一度、農業法人の人事労務管理を正しく設定しているかを再確認した。また、改正された労働契約法（有期労働者を無期労働者へ転換する仕組みの義務化）についての注意事項が説明され、詳細について理解を深める研修内容であった。
　第２部は、テーマに基づいたパネルディスカッションが開催された。技術と生産をともに向上させてもスタッフの力が不可欠であり、経営理念に基づきＨＡＣＣＰを導入した事例やＰＤＣＡの導入、早い段階で経営移譲することで後継者の意識が変わる、人とふれあうことで想像以上の案が出てくる、ＩＳＯ導入の取り組みなどがディスカッションされた。第３部の意見交換も交えた中で、明確な経営理念を持って、経営体側から窓口を開き「見せる」酪農経営を実施し、経営主と従業員が同じ価値観や目標を持って取り組み、経営者自らが成長することが大切。また、従業員も経営に関わっているという意識を高め、自ら目標に向かって行動できる仕組みをつくることが大切であるといった農業法人のレベルアップを考えた有意義な研修内容であった。