根室生産農業協同組合連合会 業務ブログ

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出荷乳量800トン以上の分布

by 生産振興課


 (平成26年のデータを引用しています)

 平成26年根室管内乳検加入戸数913戸中
 出荷乳量800トン以上は239戸ありました。
 割合は26.2%です。
 
 家族経営(労働力3〜4人)で所得を2,000万円以上を
 目指す場合には出荷乳量800トンがまず最初の目標になると思います。

      約92円       ×800,000kg  =73,600,000円
(平成26年度補給金込支払単価)

 次に、800トン以上出荷した農場の搾乳実頭数規模別成績を記載します。

 (1)搾乳実頭数79.9頭以下で800トン以上の農場
戸数:6戸
実頭数平均:73.3頭
除籍率:35.3%
乳量:11,393キロ
脂肪:3.95%
蛋白:3.28%
体細胞:15.4万
リニア:2.32
分娩平均:432日
初回授精開始:90.6日
発情発見効率:66.5%
空胎日数:163日
120日以上空胎割合:59.7%
 (2)搾乳実頭数80〜89.9頭で800トン以上の農場
戸数:19戸
実頭数平均:85.6頭
除籍率:24.0%
乳量:9,885キロ
脂肪:4.06%
蛋白:3.33%
体細胞:18.3万
リニア:2.40
分娩平均:419.7日
初回授精開始:82.3日
発情発見効率:65.8%
空胎日数:146日
120日以上空胎割合:55.3%
 (3)搾乳実頭数90〜99.9頭で800トン以上の農場
戸数:31戸
実頭数平均:96.1頭
除籍率:29.0%
乳量:9,102キロ
脂肪:4.06%
蛋白:3.30%
体細胞:19.7万
リニア:2.47
分娩平均:422.4日
初回授精開始:82.2日
発情発見効率:62.4%
空胎日数:145日
120日以上空胎割合:49.3%
 (4)搾乳実頭数100頭以上で800トン以上の農場
戸数:183戸
実頭数平均:155.4頭
除籍率:27.8%
乳量:9,152キロ
脂肪:4.06%
蛋白:3.31%
体細胞:17.9万
リニア:2.38
分娩平均:423.8日
初回授精開始:84.6日
発情発見効率:63.1%
空胎日数:147日
120日以上空胎割合:51.8%

 となっております。データだけで予測をすると一番効率的な
 家族経営スタイル(3〜4人)では800トン以上出荷するときに
 飼養頭数は80〜100頭で一頭当り乳量が9,000〜10,000キロが
 牛に負担もかからない傾向となっています。
 10,000キロ以上では初回授精開始日数が遅れ、空胎日数、分娩間隔が
 延びてしまい、除籍率も高い傾向となります。
 もちろん、個別の農場で考えるとこの傾向にあてはまらない農場も
 多いと思いますが、、、
 このようなことも牛群検定WEBシステムでは農場規模別、乳量別
 全道基準値、管内基準値と比較できます。
 特に、同農場規模で同乳量階層と自農場の成績を比較してください。
 改善点を見つけ、対策を講じ、定期的にこのシステムを閲覧することで
 その対策が効果あったかなどの検証にも利用できると思います。
 

 まずは、自農場の成績を確認してみましょう。
 下記のURLにログインしましょう。
 
 https://nyuken.hmrt.or.jp/dl

 乳検加入農家ではもちろん無料で閲覧できます。
 農場パスワードやIDは所属の検定組合にて教えてくれます。


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