根室生産農業協同組合連合会 業務ブログ

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乳牛繁殖情報

by 生産振興課


 今回は平均乳量10,000キロ牛群と分娩間隔で比較

 A (平均乳量10,000キロ以上で分娩間隔400日以内)
(21戸)
(1)初産分娩月齢:23.7ヶ月
(2)平均体細胞:14.3万
(3)発情発見効率:75.4%
(4)空胎日数:121日
(5)初回授精開始:73.8日
(6)除籍率:32.9%
(7)平均実頭数:188頭

 B (平均乳量10,000キロ以上で分娩間隔430日以上)
(19戸)
(1)初産分娩月齢:25.4ヶ月
(2)平均体細胞:18.6万
(3)発情発見効率:59.3%
(4)空胎日数:169.4日
(5)初回授精開始:87.5日
(6)除籍率:26.3%
(7)平均実頭数:78.3頭


AとBを比較すると同じ平均乳量牛群でも繁殖成績に差がありますね。
まず、
(3)発情発見効率で±16.1%あります。
(1)初産分娩月齢で±1.7ヶ月
(4)空胎日数で48.4日あります。
これは1頭当りでこれくらいの差があれば、経済的に大きな差が
生じますよね。
除籍率が±6.6ありますが、その除籍が適切であれば、問題ないと考えます。

長命連産性がとりだされていますが、根室管内の経営良好農家と聞く
多くの農家の牛群構成平均産次数は2.2〜3.2産内であります。
要は、その育成費を回収すれば牛群構成平均産次などは自分は特に
問題がないと思います。
3産目を超えると乳質も繁殖成績も極端に悪くなる傾向がでています。
それならば、その牛を効率的に考え、効率的な牛でなくなったときに
すぐに淘汰することの判断がきちんとされている農家は経営効率が
高い水準にあると推測されます。

 数字と向き合うことは嫌だと思いますが、一度、きちんと
 自牧場の数字をきちんと確認し、普及員や農協職員とお話を
 してみてはいかがでしょうか?

 本当に繁殖はお金に直結していると思いますので。


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