和牛生産に係るパネルディスカッションについて
by 生産振興課
研修会名:和牛生産に係るパネルディスカッション
主 催:根室和牛協議会
開催日時:平成24年10月17日(水)
開催場所:中標津町 JA中標津大会議室
出席者数:32名
パネラー:井出功一郎氏(上春別)、大野広吉氏(西春別)
座 長:出雲将之氏(根室農業改良普及センター)
根室管内の先駆者や実績のある和牛飼養者をパネラーとして、和牛経営に対する実践事例を情報提供いただき、根室和牛協議会員や関係団体への情報提供と会員間の情報交換を図ることを目的とし開催いたしました。
パネラーの実践事例
『子牛に対して』
・初乳の給与
・生菌剤やネッカリッチ(ミルクに混合)で下痢予防
・下痢症状が重い場合は断乳し、電解質を投与
・5種混合生ワクチンを接種
・育成期に乾草は飽食(腹づくり)
『親牛に対して』
・分娩前2カ月間の増し飼い
・分娩前に下痢5種不活化ワクチンを接種させ、初乳による移行抗体を子牛へ
・カメラを設置しての分娩管理
注意事項
・出生後2〜3週間に下痢や肺炎が無ければ、育成牛として発育が良い
・分娩後に初乳が飲めない子牛には抗生剤を打ち、ミルクを飲めるようになるまで待つ。抗体移行にこだわって無理に飲ませると消化不良を起こし発熱するためかえって良くない
・子牛の下痢は早期発見早期治療を心掛け、重篤な症状にならないようにしている
和牛は素牛や初生とくの販売がメインであり、子牛が疾病による増体難や虚弱体質で売り値が低くかったり死亡してしまっては経営に悪影響を及ぼすため、パネラー両名は丈夫な子牛を産ませ、病気をさせない管理に力を入れているとのことでした。
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