肢蹄に係る講習会への協賛
by 生産振興課
根室ホルスタイン改良協議会主催『肢蹄に係る講習会』の協賛について
日 時:平成24年12月1日(土)11時〜
場 所:ホクレン根室地区家畜市場
参加者:合計104名
主催者:根室ホルスタイン改良協議会
協 賛:根室牛削蹄師会
講 師:午前の部:北海道ホルスタイン農協 審査部 部長 千葉 義博 氏
午後の部:根室牛削蹄師会 会長 酒井 博昭 氏
根室ホルスタイン改良協議会の山田会長が開会挨拶を行い、さっそく午前の部の講習が開始となった。
午前の部 11時〜11時50分 (千葉講師)
○プロジェクターを利用し、理想となる蹄角度や飛節角度を説明した。
○供試牛を利用し、理想の蹄底の高さ(厚さ)後肢の曲がりぐあいなどを確認した。
・後肢側望からでは 理想的角度、直飛、曲飛の順で淘汰率が高くなる傾向となった。
・後肢後望を見てみると、飛節が寄っている牛ほど淘汰率が高い傾向となった。
・蹄の角度でも理想な角度(45°)、極めて立った蹄(65°)、極めて小さい角度(15°)の順で淘汰率が高くなる傾向となった。
・蹄踵の厚さでは中等度(2.5センチ)〜極めて厚い(4.5センチ)が理想となる。
午後の部 12時30〜14時 (酒井会長)
○削蹄師からなぜ削蹄は必要か?
・のびたから削蹄を実施するのではなく、のびる前に実施してあげることで削蹄効果が一番大きく、蹄の状態が悪くなる前に削蹄を実施することが一番大事である。
○写真や供試牛を用いて、趾軸の説明
○写真や供試牛を用いて、理想的な蹄形を説明
・定期的に削蹄を実施していない農家では延蹄の牛が多く見られる。
・蹄角度が小さい繋ぎの弱い牛は低蹄と判断されることが多い
○酒井会長が供試牛1頭(経産)を用いて、削蹄前の牛を見て、削蹄判断し、削蹄後にどのように変化があったのかを実施した。
・削蹄前の後肢後望は明らかに飛節が寄っていたが、削蹄後にはほぼ並行になり、歩様においても、左右にぶれることなくまっすぐ歩行していた。
・また、延蹄で低蹄気味であったが、削蹄後には蹄角度も約50°近くになっていた。
○削蹄枠4台を使用して一斉に供試牛4頭の削蹄を実施。
酒井枠→橋本、酒井保
早坂枠→早坂、富田
下茂枠→下茂信、下茂草
角田枠→村上、角田
○酪農家からの質問に答えながら、削蹄を実施した。
○下茂枠の供試牛は蹄病を発症していて、削蹄処置(下駄)をしていると、酪農家は興味を持ってみていた。
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