2011年度JA営農指導ネットワーク(第3期)終了
by 情報事業課
日時 :平成24年2月21日〜22日 場所:根室農業会館 第2会議室
参加者:26名
「周産期の栄養管理」(阿部 亮氏)、「周産期病とその予防」(久米 新一氏)、「牛から学ぶ管理・経営と疾病を概観する」(菊地 実氏)の座学研修と農場に出向いて乳牛・施設・管理を視察。乳牛の視点で学ぶ飼養管理の実際を研修。
『周産期の栄養管理』
講師:畜産・飼料調査所「御影庵」主宰 阿部 亮氏
(1)カルシウムの吸収と代謝
血中カルシウム濃度が薄まる事で乳熱や産後起立不能症になり易くなる事。
カリウムの過剰摂取による代謝性アルカローシスが低カルシウム結晶を起こす要因となる事等を学習。
(2)周産期の栄養供給
周産期の乾物摂取量の減少が及ぼす影響(脂肪肝・ケトーシス)について。
エネルギーの要求量と摂取量から生まれるエネルギーギャップの影響等を学習。
『周産期病とその予防』
講師:京都大学大学院 農学研究科 応用生物化学専攻生体機構学分野 久米 新一氏
周産期病予防はエネルギー不足と低カルシウム血症を改善する事が大事である事。
移行期(分娩前3週〜分娩後3週)の栄養管理が周産期病予防では重要である。
『牛から学ぶ管理・経営と疾病を概観する』
講師:菊地酪農コンサルティング 菊地 実氏
これからの酪農経営の有り方として費用対効果の分析の重要性や農場の効率の善し悪しが経営に大きく関わる。
牛群検定成績を用いて次産での除籍状況のリスク率を計算し、把握する事。
(35%以上は経営困難であることを示す。)
如何にロスを少なくするか?(乳のロス・牛のロス共に)
乾物摂取量と乳量の関係について。
『実施農場の課題と対策』
講師:菊地酪農コンサルティング 菊地 実氏
(1)農場視察
農場経営者に日常の作業や管理の仕方等を、実際の牛群を見ながら説明して頂いた。
(2)課題と対策
視察後、菊地氏の見解と牛群検定成績等を活用しながら、課題と対策を講義。
※添付資料
01.pdf(周産期病とその予防1)
02.pdf(周産期病とその予防2)
03.pdf(周産期の栄養管理)
04.pdf(牛から学ぶ管理・経営と疾病を概観する)
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