根室牛削蹄師会 講習会
by 生産振興課
○根室牛削蹄師会の講習会が12月7日(金)に開催されました。
日 時:平成24年12月7日(金)
場 所:中標津町 ホテルマルエー温泉
参加者:21名
講 師:根室農業改良普及センター 所長 田中 義春 氏
根室農業改良普及センター 主査 吉田 忠 氏
開会挨拶・・・酒井会長
来賓紹介・・・根室農業改良普及センター 所長 田中 義春 氏
根室農業改良普及センター 主査 吉田 忠 氏
根室生産農業協同組合連合会 専務 富田 光夫 氏
閉会挨拶・・・早坂副会長
講習会
(1)田中所長より
・現在根室管内では各JA、根室生産連、根室農業改良普及センターで協力し、乳牛の肢蹄の実態調査(25農場で1,681頭)を実施し、今後は対象農家への調査報告と継続実施を行い、改善方策の検討と効果検証などを予定していくこととなっております。今後の方向性を考えていくなかで、根室削蹄師会の協力もお願いしたいと考えております。本日、本センター吉田より実態調査の結果を報告致しますので、何かあればお聞きください。
(2)吉田主査より
○乳牛の肢蹄の実態と改善方策 〜根室管内の肢蹄調査結果から〜
・根室管内の25農場1,681頭を飛節スコア、蹄冠スコア付けを実施した。
・肢蹄スコアが悪い農家の傾向として飼料の選び食いが発生している可能性が
高いということがわかり、アシドーシスなどが多く発生している。
・肢蹄スコアの悪い農家では立っている牛が多い
・飼料給与から約1時間半後に一度エサ押しをしてあげると選び食い防止に効
果的である。(回数も大事だが、タイミングが一番大事)
・肢蹄スコアが悪い農家ではエサの粒子サイズが粗い(長い)
・選び食いのある農家は乳糖、MUNが高く、受胎が悪い
・肢蹄スコアを良くするには選び食いをさせないようにし、MUNの数値を高くさせないこと
○改善方策として
・肢蹄スコアリングを行い、どのレベルにあるかを確認する。
・エサを押すタイミング、時間を確認する。
・給与飼料のタンパク質やエネルギーの過不足を確認する。などが挙げられる。
講習会終了後には講師を囲み、懇親会が開催された。
|