第3回FAC活動 第3ステージ総括検討会
by 情報事業課
※FAC = Field(現場)Advice(助言)Consideration(検討)
乾乳期から、JA授精師・改良普及センター・根室生産連そして農場が協力し、乳牛のモニタリングを実施した。
体重・ボディコンディションスコア・ルーメンスコア・体温を定期的に測定・記録し、普及員のアドバイスを仰ぎながら餌・環境・その他様々な側面から改善策を講じる事で、農場と各関係機関が同一の視点で飼養管理改善・生産性向上を図るための活動。
会議内容:
この度、FAC活動第3ステージの成果報告及び第4ステージに向けた活動周知を行うべく第3回FAC活動 第3ステージ総括検討会を開催。
本検討会は、JA・普及センター・本会のみならず聴講者として各関係機関より見識者を招き、質問・助言を頂きながら活発な意見交換がされた。
1.第3ステージの成果発表
各JA授精師より以下の部分に着目した報告が行われ、担当普及員が補足説明。
(1)受胎状況と体重・BCS・ルーメンスコアの関係について
(2)受胎状況と分娩状況の関係
(3)分娩後受胎状況と乳量・乳成分・除籍の関係
(4)活動当初と現在の技術変化
(5)授精師が感じた早期受胎牛と受胎日数を要した牛の違い
特に(5)は乾乳期からのモニタリング作業の結果、各授精師が習得したものの集大成と
いえる。(詳細は添付資料参照)
2.全道授精師大会の研究発表
平成24年10月18日に苫小牧市で開催される「北海道家畜人工授精技術研修
大会」にて、FACメンバーである授精師が研究発表を行うので、その事前発表を
行った。
テーマ:「FAC活動と根室管内の繁殖改善活動」
3.新しい発見と今後の活動
普及センターより説明。
(1) FAC活動第4ステージについて
テーマ:「分娩後早期受胎を目指す第4ステージ」
FACメンバーによる意見交換会を月1回開催。
次回開催は平成24年11月14日
(2) 付帯活動の報告
「蹄冠・飛節のモニタリング」
普及センターと根室生産連で連携し、根室管内の乳牛の大きな課題である肢蹄
の実態を把握・、改善し運動期病の予防に繋げるために蹄冠・飛節をモニタリン
グし対策を講じる事を平成24年5月より実施。
総括
モニタリングを実施した全ての農場ではないが、牛群検定成績を活動前と現在を比較すると乳量(年間乳量・管理乳量)、分娩間隔など明らかに成果が見えてきている。
今後は本活動で習得した事を如何に管内全体に普及していくかが課題となる。
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