第3回 FAC活動全体検討会
by 生産振興課
題目:第3回 FAC全体検討会
開催日時:3月16日(金)
開催場所:根室農業会館 3F 第1会議室
先週の金曜日にFAC活動の第2クールの全体検討会が行われましたのでご報告します。
1.FAC活動の総括
・FAC活動を通して、飼養管理等の得た結果を列挙します。
(1)過肥の牛は分娩後疾病になる可能性が高い。
(2)BCSが高い牛も分娩後疾病になる可能性が高い。
(3)ルーメンフィルスコアが適正な牛は分娩後の回復も良好。
※上記に関しては別途、それぞれグラフ(1)、(2)、(3)の参考資料を参照下さい。
・(1)別途資料の(1)を見ていただいてもわかるとおり、推定体重が650kgの牛は分娩後、急激な体重の減少も疾病もなく、体重の回復も分娩後4週間あたりから見られた。
・推定体重が750〜850kgで推移している牛は、分娩前からやせ始め、分娩後、低カルや発熱等の疾病や症状を発症した。この結果から、過肥の牛は分娩後疾病になる可能性が高い。
・(2)これも(1)同様、BCSが正常な牛は分娩後、疾病等は見られなかったが、BCSが3.5〜3.75の太り気味の牛も低カルや疾病になった。
・(2)からも過肥の牛は疾病になりやすいことがわかる。
・(3)については(3)のグラフのとおり、分娩後からルーメンフィルスコアの値はあまり下がらず食い込みが良好である。逆にルーメンフィルスコアが低い牛は産後の回復も遅い。
・上記からルーメンが発達している牛は分娩後の回復も良好だということがわかる。
2.FAC活動の第3クールについて
・今回の第2クールに引き続き、第3クールを行うことになりました。
・第3クールについては、これまでのBCS、ルーメンフィルスコア、推定体重の計測に加え、授精状況記録、乳量・乳成分の記録も行い、分娩後の牛のモニタリングを行って泌乳量の増加と授精・受胎という乳牛の重要なステージに関わり、受胎を高めていく活動をすすめます。
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