根室生産農業協同組合連合会 業務ブログ

<< 情報事業課の記事 >>

管内酪農団体・JA営農生産部課長・担当者合同会議

by 情報事業課

管内酪農団体 JA営農生産部課長・担当者合同研修会

1:開会挨拶 根室生産連専務理事 富田光夫

2:根室管内乳牛の肢蹄の実態と改善方法
  −根室管内の肢蹄調査結果から−
  根室農業改良普及センター 主査 吉田忠氏
    
  平成24年5月〜9月の間で、根室農業改良普及センター・根室生産連・各JAが協力
  し、飼養管理の改善による安定的な生乳生産に寄与する事を目的に、飛節部や蹄冠
  部を個体毎にモニタリングし、飼養管理の改善ポイントを明らかにし本会議でその
  結果を報告した。
  調査の結果、肢蹄の健康な牛は全体の53%しかおらず、肢蹄が悪くなると生産の減
  少・乳質の悪化・飼料効率や繁殖の悪化等を引き起こす事が確認されている。
  この度の調査では、肢蹄の改善方法としてチェック項目は以下の通り。
  ・肢蹄スコアリングをし、どのレベルにあるか
  ・牧草収穫時の切断長は10〜13mmを目安に25mm以上のものが25%含まれているか
  ・給与した飼料はどの時間においても選び食いをしていないか
  ・餌を押すタイミング、時間
  ・給与飼料の蛋白質やエネルギーの過不足
  ・乳検成績の乳量・乳糖・MUN
  (詳細は別添資料_01参照)
    
3:FAC繁殖改善活動の成果報告
  −乳牛モニタリングによる受胎・不受胎要因と改善策−
  JA道東あさひ別海支所 家畜改良課 栗栖津奈樹氏

  前年度より根室農業改良普及センター・根室生産連・各JAが協力し、実施してきた
  FAC活動。※FAC = Field(現場)Advice(助言)Consideration(検討) 
  乾乳期から、JA授精師・改良普及センター・根室生産連そして農場が協力し、乳牛
  のモニタリングを実施した。
  モニタリングの内容は、体重・ボディコンディションスコア・ルーメンスコア・体温
  を定期的に測定・記録し、餌・環境・その他様々な側面から改善策を講じる。
  それにより農場と各関係機関が同一の視点で飼養管理改善・生産性向上を図るための
  活動。 
  10月に開催された北海道家畜授精師技術研修大会で栗栖氏は本活動をテーマにした講
  演で優秀賞を獲得。来年2月の全国大会に向けての活動が控えている。

4:平成23年生産原価分析調査結果の概要 
 −経営規模階層の生産原価(生乳・サイレージ)から収益・コスト構造を分析−
  根室生産連 企画管理課長 中畑孝徳

  JAの協力の下、平成23年1月1日〜12月31日を調査対象期間とし、55件の酪農家を
  対象に乳量階層別及び経営階層別に生産原価を調査した結果を報告。
  JA中央会の原価計算プログラムにより算出されている。
  ・農業所得及び所得率
  ・費用合計に占める大きな費用
  ・経産牛1頭当り飼料費および1頭当り乳代−飼料費
  ・1頭当たり草地面積及び乳飼費
  ・売上高負債比率および経産牛1頭当たり所得
  ・1頭当たり生乳生産原価
  ・一人当たり平均労働時間及び家族労働1時間当たり平均農業所得
  (詳細は別添資料_02参照 本資料は未定稿です)

5:根室農業発展基本構想策定のための現況調査報告
  −生産資源から酪農技術等の現況を把握し趨勢を把握−
  根室生産連 生産振興課長 池田和之
    
  農家戸数の減少が進む一方で進む1頭当たりの高乳量化の傾向。それに伴う飼料自給
  率低下及び濃厚飼料増加による乳飼費の上昇・労働力不足等の問題を抱えている根室
  酪農の現況を第6次根室農業発展基本構想の策定のために、その趨勢を把握する。
  ・土地利用の状況
  ・担い手・労働・組織の状況
  ・乳・肉用牛の飼養管理状況
  ・酪農技術水準の状況
  ・酪農経営の状況
  (詳細は別添資料_03参照 本資料は未定稿です)

 6:平成24年度 生乳生産予測
  −農協別生乳出荷予測を推計、生産目標の進捗管理指針とする−
  根室生産連 生産振興課長 池田和之

  平成24年11月〜25年3月迄の生乳生産状況を予測し、今後の生乳生産に活用する。
  予測乳量は各月の365日判定頭数推定値×各月の1日1頭当たり生乳出荷量推定値
                           × その月の日数
  (詳細は別添資料_04参照)

7:営農計画作成支援ソフトの提供について 
  −乳検及び未加入生乳出荷実績から個体ごとの生産乳量予測ツール−
  根室生産連 情報事業課長 伊藤直樹

  営農計画における支援ツールとして本会で制作した生産乳量予測ツール及び淘汰の指
  針とする要注意牛リスト・後代検定娘牛の出生予定を把握するための後代検定分娩予
  定牛を紹介。
  生産乳量予測ツールは今後、より精度を高める必要がある。
  また、現在開発が進んでいる飼料給与診断システム・繁殖改善モニタリングシステム
  について各組合から活用についての意見を頂くよう求めた。

8:根室生産連HPによる統計情報の公開について
  −各JA別・管内生産基礎数値の提供について−
  根室生産連 情報事業課長 伊藤直樹

  根室生産連で公開しているホームページの統計情報の内容を充実化し、迅速かつ詳細
  な情報提供を実施すべく、組合情報の公開を打診した。
  後日改めて各組合と協議する予定である。

9:家畜糞尿・畜舎排水など家畜環境対策について  
  根室振興局 産業振興部 農務課

  (1)家畜排せつ物の適正管理
  (2)畜舎排水の適正管理


<< >>



>>このカテゴリーの記事一覧


RSS

Ringworld
RingBlog v3.22