根室生産農業協同組合連合会 業務ブログ

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農場内の衛生管理区域へ立寄った際の記録作業を軽減するシステムを担当者会議で説明

by 企画管理課

開催日時:平成25年5月28日(火)14時30分
開催場所:中標津町 根室農業会館3階第1会議室

付議事項(1) 衛生管理区域立入記録システム(仮)について

 家畜伝染病予防法および家畜の飼養衛生管理基準の改正により、農場主は農場内の衛生管理区域に立寄った者を記録しなければならない事となったことを踏まえ、農場内の衛生管理区域に立ち寄った本人が所属事務所のパソコンのWEBを通じて立ち寄った記録を報告するシステムを考案した。
 ただし、法的には農場主が記録・保管することが原則であることと、農場主の記録・保管意識を減退させないことも必要であることから、バラバラの形式で集まった記録を農場主本人が整理するために利用することも可能なシステムとした。
 農場主が積極的に記録に努めている、或いは地区総体で意識向上に努めていて成果があがっている場合はその方法を優先するが、記録・保管方法に課題がある場合は、本システムを記録・保管方法の選択肢の一つとしてほしい旨を説明する。

以下はシステム化の方法である。

1)記録作業の一部軽減化
 ア、生乳集荷運転手、人工授精師、乳牛検定員は、それぞれ端末機器(PDA、HT)を利用し当会へ毎日データを送信していることから、この蓄積されるデータをもとに三者の立入記録を自動的に作成する。
 イ、記録内容はWEB上で参照可能であり、記録作業を一部軽減することが可能となる。また、この三者のデータについては、本システムを利用する・しないに問わず参照できる仕組みとするので、現行の記録・保管作業を継続していく場合でも確認用として取得することが可能となる。ただし、現在のところ海外渡航記録(過去1週間)だけは本人の申告が必要となる。

2)上記以外の者が利用するパソコン入力システム
 ア、衛生管理区域に立ち寄るヒトは必ず個人用記入用紙を持参し、どこに立ち寄ったかを記載し、その内容を持ち帰り事務所のパソコンから当会WEBを通じて報告(入力)する。
 イ、上記作業をすることで、どこに・誰が・いつ立ち寄ったのかを記録し、日付順に整理されデータ保管される。また、入力作業を事務担当者等に特定すれば現地に出かけるヒトの入力操作を省くことも可能となる。
 ウ、農場主自らが利用する場合も同様に整理保管される。

3)注意事項
 ア、システムは必ずパソコンと回線環境が必要なので、環境が揃っていないと利用できない。
 イ、農場視察など管外からのスポット的な来訪者には対応していないため、現行対応するか、来訪者に本システムの内容を伝える必要がある。
 ウ、インターネットの通信費は定額制が殆どであるため、一定額以上の料金が発生しないが、万が一従量制である場合は、料金が高くなるため定額制を勧める。

4)操作説明
 ア、農場およびユーザーを事前にマスター登録することで、履歴登録画面上の立入者氏名、農場名、用途等の打ち込み作業を省いた。(キーボード操作不要)
 イ、1週間の報告義務がある海外渡航履歴は、一度の入力で必要とされる1週間分の記録に対応できる仕組みとした。
 ウ、農場と期間を指定すれば、いつでも立入記録が閲覧できる仕組みとした。

5)質問疑問
 (Q1)履歴を確認する上では、二重チェックとなり有効ではあるが、直接置いてくる名刺や伝票と違い履歴漏れがないか不安になるため、このシステムを利用しても結局、名刺や伝票を置いてくる可能性がある。
 (A1)始動時は確かにその可能性はあるが、システムを利用するとなれば、農場主をはじめJAや関係機関、町も含め、統一した仕組みを実践・普及していくよう進めていきたい。
 (Q2)スポット来訪者の対応をクリアできれば、地域全体としてこのシステムに取り組み易くなるのではないか。
(A2)管外に全て周知するのは困難であるため、管内の農場主にもシステム内容を理解してもらい、自農場に入るときはパソコンから報告するよう農場主から声掛けしてもらえれば不可能でもないが、いろんな視点から対応を検討していきたい。
 (Q3)HTを利用していないJA以外の授精所もシステムに対応できるのか。
 (A3)媒体を問わず、データを送って頂ければ可能である。
 (Q4)伝票対応が多い購買部門が課題になる。
 (A4)購買の記録がデータとして保管されていれば、そのデータから変換することも可能である。
 (Q4)伝票でしかない。
 (A4)購買用のHTがあれば、JAでの在庫管理もこのシステムも利用し易いが、伝票でしかないとなれば、新たな方法を検討していきたい。

 記録軽減化システムとパソコン入力システムが完成後、あらためて案内と推進に伺わせてもらう旨を報告し終了となる。


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