速報「根室管内H26牛乳生産費報告」
by 企画管理課
異常値1件が存在したことから、その1件を省いて再計算しました。
平成26年1月1日から12月31日までの牛乳生産費調査を実施しました。調査戸数は全部で55戸。昨年同様、500t未満、800t未満、1,500t未満、1,500t以上に区分した乳量階層別と、A(経営安定層)、B、C、D(経営不振層)に区分した経営階層別に区分し、各階層の状況を明らかにする調査方法を用いています。それぞれの戸数は500t未満から7戸、7戸、7戸、7戸。A階層から6戸、8戸、7戸、6戸となります。
以下に示すのは、根室管内(1段目)と農水省(2段目)の数値で、カッコ内の数値はそれぞれの前年比です。
搾乳牛通年換算1頭当たり牛乳生産費
物財費 686,118円( 1.9%増)
600,691円( 1.6%増)
飼料費 417,629円( 3.3%増)
341,274円( 2.6%増)
償却費 65,310円(25.4%減)
110,173円( 4.1%減)
その他 203,179円(12.0%増)
149,244円( 3.7%増)
労働費 157,048円(10.2%増)
142,595円( 1.8%増)
費用計 843,166円( 3.4%増)
743,286円( 1.6%増)
副産物 112,357円( 4.6%増)
111,696円( 4.2%増)
全算入 773,361円( 2.9%増)
678,448円( 1.1%増)
粗収益 822,150円( 4.9%増)
830,359円( 7.6%増)
生乳100kg当たり牛乳生産費(F3.5%換算乳量)
全算入 8,468円( 3.0%増)
7,426円( 0.2%減)
1戸(1頭)当たり
1戸当搾乳牛頭数 90.91頭(7.9%減)
72.30頭(1.0%増)
1頭当乳量 7,956kg(0.1%減)
8,121kg(1.8%増)
1頭当労働時間 94.39h(5.0%増)
92.21h(1.1%増)
1頭当所得率 16.54%(17.5%増)
27.65%(18.5%増)
前年と比較すると、物財費の約6割を占める飼料費のほか、その他費用で大幅に増加している結果となりました。(根室管内のその他費用の費用高要因となったものは賃料料金と光熱水費)また、労働費が伸びたのは、前年より家族労働単価が上昇したことと雇用労働者の増加が要因と考えられます。
搾乳牛頭数が伸びず乳牛償却費も前年割れとなっていることから、事故や疾病牛等を淘汰しても後継牛がいない。或いは経営のために長く搾り、販売用育成を増加させている等が考えられます。
所得に関して、牛乳と個体販売によって粗収益は増加しましたが、物財費の差によって農水省より低い所得率となっています。
以上、全体に関する速報でした。詳細な階層別結果や分析結果については、改めてご報告いたします。
|