H26生乳生産費を纏めた経営分析報告
by 企画管理課
開催日時:平成28年1月29日(金)13:30
開催場所:中標津町 根室農業会館 3階 第2会議室
営農改善指導ツール(生産規模別生乳生産費)算出・活用に係る担当者会議を開催し、H26生乳生産費を纏めた経営分析報告を行いました。
営農年度平成26年として調査対象農家55戸を前年同様に乳量階層別(500t未満、500t〜800t未満、800t〜1,000t未満、1,500t以上)経営階層別(A、B、C、D階層)8区分 計55戸を対象に生産規模別生乳生産費を算出しました。
搾乳牛通年換算1頭当たりの乳量階層別・経営階層別では乳代単価と副産物価額が上昇したことにより粗収益が増加した内容となりました。しかし、飼料費とその他費用の上昇によって物財費も上昇し、階層によっては所得額および所得率は微増にとどまる結果となっています。
乳量階層別では所得額および所得率を前年よりも伸ばした階層と伸び悩んだ階層が分かれた結果になりました。500t未満と1,500t以上は飼料費とその他費用を前年並みもしくは前年よりも抑えたことにより所得を伸ばした結果となりましたが、800t未満と1,500未満は粗収益の上昇以上に飼料費およびその他費用が増大したため、所得額・所得率ともに前年を割る結果になりました。
経営階層別では副産物価額と所得額および所得率に顕著な差があらわれる結果となりました。なかでもA階層は副産物価額と1頭当たり乳量が他の階層よりも高く所得率は25%以上となりましたが、B階層の物財費はA階層と同等の額で推移したものの、投入費用に対して副産物価額と1頭当たり乳量が伸びなかったため、粗収益ではA階層ほど獲得できなかったため所得率は20%となりました。
C・D階層は飼料費とその他費用が上昇したことと副産物価額の影響で粗収益が低く推移したことにより所得額・所得率は伸び悩んだ結果となりました。
詳しい調査結果は2月中に発刊する平成26年度根室管内酪農経営分析報告書に掲載いたします。なおJAはじめ各関係機関に配布する予定となっておりますので、ご一読下さい。
最後に、本調査にご協力いただいた根室管内JAをはじめ協力農家の皆様に深く感謝申し上げます。
|