根室生産農業協同組合連合会 業務ブログ

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ゲノミック評価の利活用を図る勉強会が開催されました。

by 生産振興課


 平成28年2月2日(火)に平成27年度ゲノミック評価の利活用を図る
勉強会が開催されました。

 日時:平成28年2月2日(火)13時00分〜
 場所:中標津町根室農業会館 3階 大会議室
 内容:(1)ゲノミック評価の基本と今後の活用について
    (2)ゲノミック評価における最近の話題と今後のSNP情報の活用について
    (1)(一社)ジェネティクス北海道
      改良部 乳牛改良課 課長  伊藤 克美
    (2)北海道ホルスタイン農業協同組合
      改良部 改良課 技師    馬場 俊見
 (1)の内容(要約)
 ・ゲノム評価値を利用するメリットとしては、若いうちに評価値を判明させ、
  早期での選抜が可能となる。
 ・ゲノミック評価は2009年1月からアメリカが公表を実施し、同年8月には
  カナダ、2010年からはオランダやドイツでも公表となった。
 ・アメリカでは評価値判明を毎月実施していたが、さらに2015年からは毎週
  評価に変更されている。(日本では年4回)
 ・アメリカの検査チップはメーカーとの永年の関係性からLDで5,500円程度、
  MDで14,000円程度となっている。
 ・アメリカではゲノム評価の高い雌には早期からOPUなどを実施し、世代間隔
  を意識させた優良後継牛の確保などに努めている
 ・日本国内にて普及・発展をするためには、出来るだけ多くの未経産牛の検査を
  実施する必要がある。そのためにも事業などを実施して、リファレンス集団を
  構築していく
 (2)の内容(要約)
 ・日本ではLD11,215円、50K27,195円となっていて、評価については2月、5月
  8月、11月の年4回の公表となっている。
 ・2015年からは日本でも検査月齢が5カ月以内に占める牛の割合が高い
 ・北海道のヤングブル(輸入精液)の授精状況は現在約17%を占め、年々、
  増加傾向である。
 ・ホルスタイン登録協会では28年の4月より、自動登録の希望農家を対象に
  生まれた子牛の全頭実施を条件に登録後3カ月以内に検査実施した牛の登録
  料金の半額助成を実施する。
 ・精度を向上させていくには、リファレンス集団の大きさが大きく影響するので、
  多くの検査実施牛が必要となっていく。
 ・繁殖性や子牛死亡に影響するハプロタイプの遺伝子などSNPを利用し、発見さ
  れている

 ※約35名の出席者の方、お疲れさまでした。
  また、講師のお二人、準備などを実施した北酪検の皆さま、どうもありがとう
  ございました。


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