根室生産農業協同組合連合会 業務ブログ

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儲ける酪農へ

by 生産振興課

 さきほど、掲載した記事を見てわかるように繁殖に問題を抱えている
 農場の多くは長期空胎牛の割合が約65%います。
 
 繁殖成績を改善しようと思っている農場は以下の点で
  実施できるところから実践してみてください。

(1)発情、授精、排血、妊鑑などの記録をカレンダーなどに記録しておく
(記録者と従業員、獣医師や授精師と情報を共有できるように作成すること)

(2)朝と夜に発情専用時間を15分設けてみる
(搾乳やエサやりのときにではなく、発情専用観察を15分づつ実施し、
  記録しておくこと)

(3)人工授精時には、なるべく立会を実施する
(授精師さんを呼んでも授精ができないことが多くある農場は特に
  人工授精師さんと会話をしながら、牛の状態を聞いて次回発情までの
 対策を計画してください。)

(4)発情発見機器の導入
(どうしても目視の発情や記録だけでは、どうにもならないと感じている
 農場では歩数計などで牛の行動量から発情を確認するなどの対策)

 (1)〜(4)までの対策の中で自分がこれならできるというものを実践してみてください。ちなみに、優先順位は(1)からです。記録することが繁殖成績の良い農場の
特徴です。記録していなくても、記憶している農場もありますが、多頭飼育では
記録が重要です。
色々なシステムもありますが、一番使いやすいものを利用するのが良いと思います。
ただ、乳検に加入している農家さんは毎年約20万円もの費用を乳検に費やしてます。
乳検に入る最大のメリットは義務ではなく、情報です。せっかくの情報が昨年より
利用しやすく、自農場と他農場などを比較できます。
まずは、自農場の良い所、改善点などを理解できるようにWEBシステムから
自農場のグラフをご参照してください。
 一度、ログインまでできれば、あとはなんとなくクリックするだけで
 利用できるところまでいけます。

 まずは一度だけでも、ログインするところから始めてみましょう。
 よろしくお願いします。

みなさんの農場の初回授精開始日数は何日になっていますか?
 繁殖成績に問題を抱えている農場の多くは90日以上です。
 初回授精開始日数を50〜80日で設定するのが好ましいスタイルと考えられ
ます。もし、100日以上経過しないと発情回帰しない牛が多い場合は
 乾乳期の栄養摂取などを見直してみてはどうでしょう?
 乾乳用濃厚飼料は給与していますか?乾乳前期にカルシウムなどを与えて
 いますか?飲水量、採食量は適切ですか?
 飼料分析値は良くてもルーメンにそれが採食されているかが重要です。

 これらのことをデータから読取りましょう。
 必ず、傾向がデータにはみえるはずです。
 そこから、農場内で検討してみてください。
 


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