根室生産農業協同組合連合会 業務ブログ

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平成25年度地区登録委員研修協議会並びにゲノミック評価技術向上研修会

by 生産振興課

会議名:平成25年度地区登録委員研修協議会並びに
    ゲノミック評価技術向上研修会
主催者:日本ホルスタイン登録協会北海道支局
日 時:7月4日 10:30〜14:30
場 所:中標津町 根室農業会館 3階第2会議室
参加者:24名(農協、GH、生産連)


1.研修会内容
(1)午前中は農協の登録業務担当者へ、登録業務全般、新規事業の説明等が行われた
(2)午後からは、「ゲノミック評価技術を利用した乳用牛の遺伝改良」というテーマの研修会が開催された

2.特記事項
(1)補助事業を活用したSNP(スニップ)検査の開始
(目的)
・乳牛の遺伝評価にゲノミック評価を取り入れるため
・これにより、乳牛の遺伝改良速度を上げる
・未経産牛でも遺伝評価値を持てる(信頼度は低い)ので、牛群内での選抜に活用可能
(内容)
・遺伝評価値が判明している経産牛の検査を行う
「多様な畜産・酪農推進事業」国費事業
(登録協会から牛を指定される)
<注意>ゲノミック評価値の正確度を上げるために、SNP検査へのご協力をお願いします
(検査費は登録協会が負担)
(ゲノミック評価値は公表されない)
・未経産牛やヤングサイヤーの検査を行う
「酪農経営安定対策補完事業」ALIC事業
(農場が希望した牛を検査する)
(検査料金には助成金が出る。詳しくは7月10日の乳検関係補助事業説明会で
明らかになる)
(ゲノミック評価値は農場へ公開される)

(2)「ゲノミック評価技術を利用した乳用牛の遺伝改良」
講師:登録協会 河原部長
(評価方法)
・ゲノミック評価を行うためには、SNP検査の結果が必要である
・SNP(一塩基多型)とは、DNA中の塩基が個体毎で異なる部分
(全体の1%強)を指す
・SNPを並べて血統図を作ることで、どのSNPがどの祖先から受け継がれたものかが判明する
・この関係と従来の育種価(EBV)を組み合わせたのが、ゲノム育種価(GEBV)である
(選抜の目的)
・現行では、種雄牛は全体の5%以内しか選抜されないので選抜強度が高い
・しかし、雌牛は全体の85%が選ばれるため選抜強度がとても低い
・ゲノミック評価値を活用することで、この選抜強度を上げる事が出来る
・現行の後代検定を全てゲノム選抜に置き換えたら、改良量を2倍にできるという試験結果もあるが、後代検定とゲノム選抜を併用して改良量を約30%向上させるのが現実的である(日本はこの方法を進める)
(効果)
・未経産牛の段階で遺伝的な選抜が可能となる
・育種価の信頼度が向上する
・改良速度が向上する(世代間隔が早くなる)


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