根室生産農業協同組合連合会 業務ブログ

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ネムロ草力活性化プラン 圃場目合わせ勉強会

by 生産振興課

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日時:平成28年6月14日(火)
会場:JAけねべつ事務所および圃場
講師:地独)北海道立総合研究機構根釧農業試験場 飼料環境G 松本武彦研究主幹 

 自給飼料強化対策事業検討会議で計画された”圃場目合わせ勉強会”の開催を皮切りに飼料自給率の向上とアドバイザー育成を目的・取組意識としている”ネムロ草力活性化プラン2016”を始動させた。

〈座学〉
 良い草地は、収量、質、消化のすべてにおいて優れているが、悪い草地は肥料を投入しても効果があらわれないため、草地を見分け生産性を高めることが大切。マメ科牧草は空気中の窒素固定能が高いため、混藩すると窒素要求量が少なくてすむこと、地下茎イネ科牧草の多い草地は低収であるなど基本を理解することから学んだ。
 雑草の種類も時代とともに移り変わっており、レッドトップ、ケンタッキーブルーグラス主体からシバムギ、リードカナリーグラスといった強雑草に変化しており、草地更新時には除草剤散布による徹底した処理が効果につながっている。牧草と雑草の見分け方、特徴の捉え方とマメ科による更新目途評価法に加え、土壌診断基準値、ふん尿処理中の肥料成分含量を知り、適正な草地管理を実現する方法を教えていただいた。

〈圃場目合わせ(目慣らし)〉
 圃場の更新内容等を説明していただきながら目慣らしを実施。最初の圃場は10年以上更新していない永年草地。シバムギが多くリードが混在している圃場であった。また、道路を挟んだ近隣草地には、嗜好性・栄養価が低い強害雑草であるメドウフォックステイルが穂を出していた。2つ目の圃場は、耕起前除草と播種前除草を平成27年に実施したマメ科混藩草地。雑草がないきれいな草地であった。3つ目の圃場は、播種前除草のみを平成23年に実施したマメ科混藩草地。5年経過していることもあり、リードカナリーのパッチが点在している圃場であった。4つ目の圃場は、平成25年にコーン畑から草地に更新したマメ科混藩草地であり、播種前除草のみ実施した圃場。綺麗な草地だが、一部低み部分に水が溜まった模様であり、その部分から牧草地ではあまり見ない雑草が生えていた。

〈意見交換〉
 意見交換では、松本研究主幹に加え根室農業改良普及センターの宮崎主任にもアドバイザーを務めていただき、秋冬のスラリー散布が及ぼす影響やマメ科混藩草地の窒素概念など様々な質疑に回答いただき終了した。


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