根室管内について
根室振興局管内は、北海道の最東端に位置し、北東部はオホーツク海に、南部は太平洋に面しています。北方四島を除いた海岸線の長さは約479km と全道の約 16%を占めています。面積は約8,500㎢(北方四島含む)で全道の10.2%を占めており、北方四島を除いた面積は約 3,497㎢と、鳥取県(約3,507㎢)の広さとほぼ同じです。根釧台地と称される標高 20m~80m の広大な波状台地が広がっています。
農業産出額平成30年の農業産出額は約1,160億円となっています。品目別で見ると、生乳が農業産出額の 71%を占めています。生乳以外の乳用牛も含めると93%を占め、まさに酪農が根室農業の基幹と言えるでしょう。(平成 30 年市町村別農業産出額(推計)より)
管内には、世界自然遺産に登録された知床地域や、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約に登録された「風蓮湖及び春国岱地域」並びに「野付半島及び野付湾地域」があり、タンチョウ、シマフクロウ、クマゲラ、オジロワシなど数多くの天然記念物が生息する豊かな自然環境が溢れています。
酪農が大半を占める地域特性から、作付けの大部分が飼料用作物となっており、牧草がほとんどを占めています。 新たな極早生品種が北海道優良品種に登録されたこともあり、別海町や中標津町など比較的積算温度の高い地域おいて、サイレージ用とうもろこしの作付けが増加して います。
飼料用作物以外では、中標津町を中心に 畑作物が作付けされています。 澱粉工場の統合により、馬鈴しょ作付け は減少しましたが、そば、大根、ブロッコリー、小麦が新たに作付けされるようになり、畑作物全体の面積が増加しており、特に近年はそばの作付けが増加しています。 収穫された畑作物は、地元のほか道外に 出荷されているものもあります。