酪農生活への道「就農・就業の準備とは?」
新規就農
自らが経営者となり、自分の思うとおりに経営を展開することができます。新しいやり方で農業をしたい、開拓心の溢れた人なら新規就農が適しているかもしれません。その一方で、資金や農地、機械や住居など、初期投資が多くなります。なお、就農する前にあらかじめ、研修施設や先進農家等で研修を行った後に就農することとなり、営農計画をしっかりと立て、長期的なプランで農業経営を進めていくことになります。
農業法人への就職
新規就農前に組織の一員として酪農に携わりたいと考える方は、農業法人等への就職をお勧めします。農業法人には、家族経営で農業を行っている経営体から、複数戸で事業を展開する大規模な経営体まで数多く存在します。法人就職は、 【従業員として安定した給与を得られる】【働きながら技術を取得できる】などの一方、【あくまで従業員なので、自らやりたい作業等に制約を受ける】ことがあります。
法人就職の際にチェックしておきたいこと
【どんな飼養形態で働きたいか】【どんな待遇であるか】【アットホームな雰囲気の中で働きたいか】
いずれの就農のしかたも、「どれだけ酪農が好きか」が重要となります。
情熱をもって取り組めると決心したら、あとは一歩前に踏み出すのみです。
酪農ヘルパー
「酪農ヘルパー」は毎日牛乳を生産している酪農家が休日を取る時に酪農家に代わって日常の作業である乳搾りや牛への餌やり、牛舎の清掃などを行います。また、病気や怪我などの理由で長期に労働力が必要とされる農場へのサポートとしても大切な役割を果たしている仕事です。酪農家が留守の間の仕事を代わりに行うわけですから、酪農家の日常作業を体験することができます。
実習生
研修施設や宿舎に住み込みで、実習生として農業に就く場合があります。期間を決めて、酪農家さんにファームステイしながら酪農が体験できる制度もあります。将来的に自ら就農したい方や、酪農をやってみたいけど、どんな生活なのか体験してみたいという方にお勧めしています。独身の就農者との出会いによって、素敵なパートナーが見つかることもあります。